使える数学を目指して!

数学って何のために勉強するの?という人を減らすためのブログです。お役に立てたならば幸いです。

2018-01-01から1年間の記事一覧

平方根の計算(受験数学の基礎)

平方根の計算は、中学校での知識が残っている方はできると思いますが、ただ計算出来れば良いというものでもありません。少しでもスラスラ計算できるために知っておきたいという基礎部分を書いておこうと思います。ただ、ここに書く内容は中学生でも知ってい…

平方完成(受験数学の基礎)

これは、高校数学の基礎ですが、マスターすると中学生でも2次方程式で使える場所があります。使えるというより理解するときに簡単に感じるでしょう。高校生は必須ですね。ここでしっかりマスターして、ダラダラ何行も書くのではなく、一発で平方完成できる…

幼児教育・高等教育の無償化について考える

政府は、幼児教育の無償化について来年(2019年)10月からスタートさせることを正式に決めました。3~5歳児は原則全世帯、0~2歳児は住民税非課税の低所得世帯を対象にしています。また、高等教育の無償化については、2020年度から、大学などに通う低所…

平行移動(受験数学の基礎)

平行移動したあとの関数をどうやって作るのか、また、何故そうしたら良いのかについて解説します。これは、高校生で学ぶことですが、中学生でも理解できるか試してみてください。これが分かると、直線の方程式をさっと求めることが出来ますから、中学生にも…

因数分解(受験数学の基礎)

前回は式の展開でしたが、今回はその逆の因数分解について書きたいと思います。因数分解の方法について逐一解説するわけではなく、他の問題集などに載っていないことで重要だと思うこと、載っているけど意外とおろそかにされていることについて書いておきた…

式の展開(受験数学の基礎)

高校受験、大学受験が近づいてまいりましたので、ここらあたりで、受験数学において確実に身に付けておきたい、受験数学の基礎シリーズをやっておこうと思います。基礎なので、受験生であれば身に付けておいて当たり前!なのですが、意外と身についていない…

場合分けして考える

場合分けって、数学が苦手っていう人のほとんどが嫌いですよね。何故でしょうね?話が複雑になる気がするのでしょうか?本当は、話を複雑にしないために分けて考えているのですけれど。 この場合分けも、日常で使える数学のひとつです。というよりも、皆、無…

色んな解法で解くことを教える

数学のテストで出てくる問題は、「どの単元の問題か」「何を使って解くのか」が分かっている問題がほとんどなのが現状です。なので、問題を見て、自分の知識の中から考える道具を引っ張り出してきて、どう考えるかから考えるというプロセスを鍛える訓練の場…

「付き合う」の定義について生徒と考えました!

明日はクリスマスイブですね。今年は、23日24日と連休なのもあって、ゆっくり出来るクリスマスイブとなりそうです。中学生高校生は、冬休みに入っていきなりのビッグイベントですから、テンション上がるでしょうね。 今も昔も変わらないと思いますが、中学生…

東京ドーム何個分って考え方は外国でもあるのか?

中学生くらいだと、単位をおろそかにしてしまう生徒が結構いて(高校生でもいますけど)、例えば、方程式の問題で文字を設定するときに、「クッキーをxとする」という文を平気で書く子がいます。これだと、クッキーの枚数なのか重さなのか値段なのかわかり…

全パターンを書き出せば良いという考え方

場合の数を効率よく数えるために、「順列」や「組合せ」などの考え方や公式などを理解して使いこなすことは、数学を使うことのひとつだと思うのです。もちろん、これらの考え方や公式に限らず、他にも数学ではたくさんの定理があります。 これらを使いこなす…

同じ10億円!年末ジャンボより○○○の方が2倍当たりやすい!

2018年もそろそろ終わりですね。年末と言えば年末ジャンボ宝くじです。宝くじは当たる確率が低いですけど、その当選金額の高さから、購入のために行列が出来るほどの人気商品です。宝くじについては「夢を買っている」「買わなきゃ当たらない」という意…

何が分からないかが分からないという質問

教える現場でよく耳にするこのセリフ。何が分からないのかが分からないというセリフについて、考えてみます。 まずこのセリフが出てくるシチュエーションとして、例えば試験中などで、「もうお手上げ状態です。私には無理です。」という意味でこのセリフを使…

大学入学共通テストのプレテスト数1Aを解いた感想まとめと今後

13回に渡って解いてみました。平成30年11月施行分の大学入学共通テストのプレテスト数1A。ちょっと時間を空けて数2Bも、感想と考え方を書いていこうと思っています。13回の間にもちょこちょこ全体的な感想を書いていましたが、今回は、振り返ってみて改め…

大学入学共通テストのプレテストの問題を解いてみた感想その13(数1A第5問後半)

図形の性質の後半です。新たな設問は、最後の(ク)(ケ)だけですが、掻い摘んで問題文も載せておきます。詳しくお知りになりたいかたは、こちらからご覧ください。 https://www.dnc.ac.jp/albums/abm.php?f=abm00035624.pdf&n=02-02_%E5%95%8F%E9%A1%8C%E5…

大学入学共通テストのプレテストの問題を解いてみた感想その12(数1A第5問前半)

第5問は、図形の性質です。 出典:大学入試センター 出典:大学入試センター ある2つの三角形の合同を示すことで、AB'=CXを示す、と誘導してくれています。実は、選択肢をよくみることで答えを出すこと自体は難しくはありません。何故ならば、示したいの…

大学入学共通テストのプレテストの問題を解いてみた感想その11(数1A第4問後半)

整数問題の最後です。 出典:大学入試センター 出典:大学入試センター この問題では、分銅を片方にしか乗せません。Xの質量Mグラムとつりあうように3gと8gのおもりを乗せる、つまり、Mを3と8を何回か足すことで作るということです。今回のポイントは、…

大学入学共通テストのプレテストの問題を解いてみた感想その10(数1A第4問前半)

第4問の整数です。 出典:大学入試センター 出典:大学入試センター ややこしく書いてありますが、丁寧に読み解いて、方程式を立てて解けば別に難しくはありません。(ア)1(イ)5(ウ)7 となります。 出典:大学入試センター これも別に難しい話ではな…

大学入学共通テストのプレテストの問題を解いてみた感想その9(数1A第3問後半)

前回に引き続き、確率の問題です。前回までのあらすじをざっくり書いておきます。 (問題)くじが100本ずつ入った箱Aと箱Bを同確率で選び、くじを1本引く。1本目のくじが当たったという条件付きで、そのくじは戻さずに2本目も同様に引くときに、1本目を…

大学入学共通テストのプレテストの問題を解いた感想その8(数1A第3問前半)

出典:大学入試センター 出典:大学入試センター 出典:大学入試センター 長い・・・問題文が。こういう場合は、ざっくり読んで、どこに何が書いてあるのかだけを把握しつつ軽く読むのが個人的にはお勧めです。掻い摘んで書くと、 1.箱A箱Bのどちらかを選…

大学入学共通テストのプレテストの問題を解いた感想その7(数1A第2問〔2〕後半)

前回の続きです。掻い摘んで問題を載せておきます。 出典:大学入試センター 出典:大学入試センター 消去法ではなく、ピンポイントで③を選びたいところです。相関係数の式は以下のように書けました。 そして、標準偏差とは、√(分散)で、分散とは「偏差の…

大学入学共通テストのプレテストの問題を解いた感想その6(数1A第2問〔2〕前半)

今回からデータの分析です。押さえるべきポイントを押さえているかどうかで、解くスピードが変わってくる分野です。いや、それは全部そうか・・・。言い直すと、押さえるべきポイントを教わっていない人が多い分野なのではないかと私は思っています。前半部…

大学入学共通テストのプレテストの問題を解いた感想その5(数1A第2問〔1〕後半)

前回のエントリーの続きです。 出典:大学入試センター 出典:大学入試センター 出典:大学入試センター 各時刻における面積の大小関係と書いてあるので、まずは時刻を変数として面積を表現するという道筋はすぐに分かります。 同様にして、△BQR、△CRPの面積…

大学入学共通テストのプレテストの問題を解いた感想その4(数1A第2問〔1〕前半)

12月になって、大学入試センター試験まであと約1ヶ月、受験生はたくさんの問題を解いていることと思いますが、是非、プレテストの問題も解いておくことをおすすめします。 何故ならば、前回(平成30年1月)のセンター試験も、明らかに新テストを意識した…

大学入学共通テストのプレテストの問題を解いてみた感想その3(数ⅠA第1問〔4〕)

出典:大学入試センター 出典:大学入試センター 出典:大学入試センター 出典:大学入試センター まずは、ここまでの問題文を読んで、解いてみます。(1)の問題文が始まる前までの文は、角が90度のときの正弦定理を証明しています。そして(1)では、…

場合の数の考え方(排反と独立の違い)

前回のエントリーでも書きましたが、場合の数や確率を考えるとき、「排反」や「独立」という単語を用いることがあります。この2つの言葉は、意外と混同しがちなので、しっかり意味を把握しておく必要があります。今回は具体例を上げながら、この排反と独立の…

場合の数の考え方(かつとまたは)

場合の数を計算で求めていくときに、順列、組合せ、階乗の公式や考え方を使う(個人的には順列の公式は使いませんけど)のですが、実はもっと使っている考え方があります。これは、公式化していないだけで、計算としてはバンバン使っています。無意識に。今…

場合の数の考え方(組合せの公式を理解する)

場合の数という高校の数Aで勉強する単元では、順列と組合せという2大巨頭の考え方があります。これらを求める公式もあるのですが、これをただ丸暗記するのではなく、その意味を理解することで、公式を使いこなすことができると、前回のエントリーで書きまし…

場合の数の考え方(問題を解くときに大事なことと階乗の定義について)

高校数学の範囲で場合の数を考えてみます。中学校の範囲との大きな違いのひとつとして、場合の数を数えるときに公式の利用があります。しかし、公式自体は無理して使う必要はなく、公式を導く過程の考え方の方が重要だと私は思います。何故ならば、そこが分…

場合の数の考え方(樹形図など中学校の範囲)

場合の数という数学の単元があります。要は、何パターンあるかという数の数え方について、ただやみくもに数えるのではなく、効率の良い数え方を学ぼうという趣旨のものです。これぞまさに使える数学の名に相応しい単元ですね。中学校と高校でその基礎を学ぶ…