使える数学を目指して!

数学って何のために勉強するの?という人を減らすためのブログです。お役に立てたならば幸いです。

なぜ数学は暗記だと言われるのか考えてみました

 本日はセンター試験2日目、理系科目の試験が行われてました。問題がアップされたら早速解いて感想を書いていきたいと思っております。

 

 さて、センター試験が行われているからなのでしょうが、SNSの投稿もセンター試験がらみや、勉強がらみの記事が多いように感じます。英語のリスニングに出てきた野菜四銃士は笑いましたが、センター試験もあの手この手でメンタルを揺さぶってきますね!面白いので良いと思います。

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出典:平成31年度大学入試センター試験問題(英語リスニング)

 SNSや、Googleなどの検索エンジンは簡単なAIっぽいものが搭載されているので、私が興味あるものを出してくれるからなのでしょうが、やたらと最近、数学は暗記であると改めて書いてあるものが目についたので、少しこのことについて考えてみることにしました。

 

 このことに限らず、極論を言いきる感じが私はあまり好きではありません。極論を言った方が人の気を引きやすいので、このような手法を取る人が多いことは仕方のないことだとは理解できますが、何故でしょうか?心のどこかでそれを不愉快に感じてしまう自分がいます。

 

 数学が暗記であるという話に戻しますが、それを言うなら、高校までの勉強は全部暗記なのでは?大学、大学院で専門的な勉強、研究を行うための基礎学習なのですから、当然、英語でも数学でも理科でも何でも、用語を覚えるなどの暗記は必要とするはずです。

 

 さらに、限られた時間の中で問題を解かないといけない受験勉強という部分で見ると、これまた当然、演習問題を繰り返し、どういう問題のときはどういう風に解くかという部分は、いやでも覚えていきますし、特に時間にシビアなセンター試験なんかは、いかに早く解くかが求められるので、裏技的な感じの計算処理方法なんかを覚える必要は出てきます。

 

 ですから、「受験は暗記だ」とか「センター試験は暗記だ」とか、全科目にわたって言うのであればまだ納得いくんですけど、何故、数学だけをやり玉にあげるのでしょうか?今回はそれを俯瞰して分析してみたので、個人的な考えですが、書いてみます。

 

 (その1)数学は暗記ではないという人が多いから

 社会や理科は暗記科目という認識を持っている人が多い(そうではないという人ももちろんいらっしゃると思いますが)ので、あらためて「社会は暗記科目だ!」って言っても、ほとんどの人からは「ふーん」て思われるし、暗記科目ではないと思っている人からは非難されるし、良いことがないんですよね。その点、数学は暗記科目ではないと思っている人が多いと思われているので、そういうキャッチーな言葉を使う人が出てくるわけですね。おそらくこれが答えだと思います。

 

 (その2)勉強という言葉の意味が分かっていないから

 勉強というのは「強いる」という漢字が入っていることから分かるように、ある程度の強制力をもって詰め込まれるもの、暗記を必要とするものなのだと思います。その内容は前述したように、例えば用語などの基礎事項ですね。一方、主に大学、大学院で行う研究というのは、自分が学んだものをどのように使いこなせるか、何を作り出せるかというクリエイティブなものであって勉強ではないですね。勉強まではどんな科目でも暗記は必要ですよ。だって基礎ですもん。研究になったら、例えば暗記科目っぽい歴史なんかでも当然、暗記なわけがないんですよ。だから、何の科目でも、勉強はある程度の暗記は必要っていうのは当たり前のことだし、研究になると何の科目でも暗記ではなくなるんです。当たり前。

 

 結局、暗記科目だとか暗記科目ではないとかのレッテルを張る人は、「勉強」「受験勉強」「研究」というものをごちゃまぜにして論じているだけなんじゃいかな?という結論に至りました。

 

 以上、個人的な見解でした。