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大学入学共通テストのプレテストの問題を解いた感想その6(数1A第2問〔2〕前半)

 今回からデータの分析です。押さえるべきポイントを押さえているかどうかで、解くスピードが変わってくる分野です。いや、それは全部そうか・・・。言い直すと、押さえるべきポイントを教わっていない人が多い分野なのではないかと私は思っています。前半部分ではそんなにポイント的な部分はありませんが、見てみましょう。

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出典:大学入試センター



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出典:大学入試センター



 ここまでの内容で押さえておくべきことは、言葉の定義(計算方法)です。この計算方法を文字式の公式で覚えている人もいるようですが、個人的には、意味が分かるように言葉で覚えておくのがおすすめです。中でも、分散標準偏差は言葉で説明できるようにしておきましょう。

(偏差)=(データ)-(平均値)

(分散)=(偏差の2乗の平均値)

(標準偏差)=√(分散)

 

 いかがでしょうか?スラっと言えない人は今、3回つぶやいて覚えてみてください。意外と言葉の方が覚えやすいと思いませんか?相関係数の公式に関しては、下図のように、まず、ざっくりとした式の形をイメージして、その上で、分母が標準偏差、分子が共分散と覚えています。

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  ちなみに、共分散は分かりますか?

 (xとyの共分散)

=〔(xの偏差)×(yの偏差)の平均値〕です。これ、意外と覚えにくいって人がいるんですけど、xの分散が以下のように考えられることを記憶の引っ掛かりにしてはどうでしょうか?

(xの分散)=(xの偏差の2乗の平均値)

=〔(xの偏差)×(xの偏差)の平均値〕

 

 分散が(偏差)×(偏差)の平均値っていう意識があれば、分散も共分散も同じってことですね。

 

 今回のテーマは、言葉の定義をきちんと覚えておけたかどうかということでしたが、最後に少しだけ計算について。

 

 計算の過程で、0.5と0.5の平均を求めるというようなときに、いちいち足して2で割って、0.5って求めている人がいますが、同じ数の平均値なんだから同じ数になるの決まってますよね?こういう風な、しなくてよい計算をすると計算ミスをする確率も上がるし、時間も数秒とはいえ無駄にするので良いことはありません。こういう部分でも、きちんと考えているかどうかが分かりますね。

 

 前半はここまで。

 

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