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大学入学共通テストのプレテスト数1Aを解いた感想まとめと今後

 13回に渡って解いてみました。平成30年11月施行分の大学入学共通テストのプレテスト数1A。ちょっと時間を空けて数2Bも、感想と考え方を書いていこうと思っています。13回の間にもちょこちょこ全体的な感想を書いていましたが、今回は、振り返ってみて改めて、「平成30年11月施行分の大学入学共通テストのプレテスト数1A」についての感想を書いておこうと思います。

 

 全体的によく練られた素晴らしい問題だったと思います。当初のコンセプトと外れて、結局、読解力を最も必要とする試験だったことは賛否両論あるでしょうし、私も最初は、「新テストで測りたい能力は読解力じゃなかったはずだろ?新テスト設立の目的から外れているじゃないか!」って思いましたが、解説しながらブログに書いていると、「本当によく考えられた問題だなあ」と改めて思えてきて、2次試験で時間を(センター試験より)気にせずに取り組める問題があることも考慮すると、1次試験である、共通テストはやはり違う役割があってよいかもと思えてきました。

 

 あと、解説のために解きなおしているときに、「この試験の対策をするならば、どんな対策をするかな?どんなアドバイスをするかな?」と考えたのですが、1番必要とされる読解力については、即席での対策は難しく、長年の積み重ねによるものだと思うので、アドバイスは、それ専門の方にお任せするしかありません。

 

 では、具体的な対策としては?と考えたときに、やはり、ただ公式を覚えているだけでなく使えるか?使える状態で覚えているか?根本を理解しているか?という部分が問われていると感じたので、今までのセンター試験よりは、数学的な本質の部分を問われていることから、予備校などが呼びかけるアドバイスとしても、教科書に載っている定理の証明などをきちんとやっておくという対策が追加されるのではないかと予想してます。

 

 試験であるからには、そこにテクニック的なものは必ず生まれるし、その対策もすぐに行われると思うのですが、教科書内容の本質的な部分をきちんと理解しておくこと自体がテスト対策になるようなテストに、今度の共通テストはなってくれるんじゃないかと、プレテストから感じ取ることができました。良いことです。

 

 純粋に問題も楽しめそうですし、2021年の新テストが今から楽しみです。