比の利用について考える
前回に引き続き、使える数学(算数)を目指してエントリー書きます!使える数学なんて書くと、使えない数学があるのか!って怒られそうですが、もちろんそういう意味ではありません。数学を道具として使いこなす場面について考えてみるという意味です。
今日は、「比について」です。これも前回に続いて、数学というより算数ですが、とても重要な考え方だと思うので、使いこなしていきましょう!
例えばこんな問題、図のような直角三角形の斜辺の長さを求めるとき、三平方の定理を用いて解くとして、どう計算しますか?
三平方の定理を用いて、15の2乗と36の2乗の足し算をしてその平方根を求めます?それでももちろん求まります。しかし、計算ミスする確率が上がりますね。計算は、数学(算数)を使ってシンプルにやりましょう。ここで、比の考え方の登場です。
15と36の辺の比に着目すると、3で割って、5:12です。この比を用いて三平方の定理から斜辺の長さを計算すると13になります。ちなみに5:12:13は、有名な比なので、これを知っている人は三平方の定理の計算をする必要はありませんね。そして、この13を3倍して元に戻すと、元の三角形の斜辺の長さは、39と出ます。
どうでしょうか?比の利用という、ちょっとした工夫で面倒な計算が暗算レベルになりました。計算なんて電卓使えば良いんだよっていう方には何も言いませんが、こういう風に「どうしたら少しでも簡単に考えられるかな?」っていうのが数学を使うってことだと私は思いますし、楽しいなって思います。あ、もちろん、受験勉強では使えます。1点を争うような医学部受験などでは、こういう小さい考え方を一つずつマスターしていくことは大事ですからね。
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