浪人→予備校という違和感
今日、とある生徒(高3生)から相談を受けました。その相談内容の要点を書くと、
自分は病気を患っていて、それを治すためには医者になるしかない!
そのために、今は文系だけど理転して浪人して国公立大学医学部医学科を受験する!
そのために、2月から某予備校に通う!
そのために、数Ⅲ、生物、化学のある程度の基礎を勉強しておこうと思う!
そのために、何をしたら良いですか?
という相談でした。
ツッコミどころ満載ではありますが、本人なりに真剣に悩んで、真剣に考えて、相談してくれたのだと思い、私も真剣に向き合ってアドバイスをしました。皆さんならば、どんなアドバイスをしますか?
理由はどうあれ、自分の人生の貴重な時間を割く覚悟があって挑戦しようとしているのですから、国公立大医学部医学科がどれだけ難関かは知っていますが、挑戦することに反対はしません。私が彼の話にツッコミを入れたのは、「まず予備校に通うことが前提」になってしまっている部分です。
仮に、予備校に通うとして、そのために基礎からやり直すとして、何をすべきか?昨日のエントリー「基礎を理解し覚えるためのおすすめの教材(数学)」にも書きましたが、基礎を固めるのにベストなのは、教科書です。もしくは、数学ならば白チャート、ネット教材ならば、スタディサプリが良いでしょう。スタディサプリは、予備校の講師が授業してくれています。
ここで勘の良い方ならばお気づきでしょうが、予備校の講師の授業を理解するために、スタディサプリで予備校講師の授業を聞くってどうなの?スタディサプリで勉強できるのであれば、予備校に通う意味ないんじゃないの?って、私は思いますし、そうアドバイスしました。通い始める予定にしていた2月までまだ時間もあることだし、色々試してから決めたら?と。
相談者の彼は、「確かにそうですね。予備校ありきで考えていましたが、考えが足りませんでした」と答えてくれましたが、相談前の彼のように、「浪人→予備校」「医学部受験→予備校」と深く考えもせずに決めてしまう人はかなりいます。
予備校も所詮、使いこなすためのただの道具に過ぎません。何のために、どのように使うのか、しっかり考えてから使いたいですね。金額も安いものでもありませんし、何より貴重な時間は、有効に使うべき!と思います。