教材を使いこなすとは
一昨日に「塾か家庭教師かネット教材か・・・の前に」というエントリーを書きました。
ここにも書きましたが、塾でも家庭教師でも教材でも、「正しく使いこなすことが重要」であって、「どの塾、どの家庭教師、どの教材が良いか」という議論は、二の次です。使い方を間違えなければ、そして、フルに活用できれば、言葉は悪いですが、三流の塾に通ったりしても成績は上がります。そもそも、教材を正しく使いこなせる人は、三流の塾には通いませんけどね。
今日は、教材を使いこなすということがどういうことなのか、具体的に書いていきたいと思います。人から薦められて購入した教材を十分に使いこなせていないという人のお役に立てれば幸いです。
勉強の進め方で「青チャートを3周する」とか、「一冊の問題集を完璧にする」などというアドバイスをしたりされたりしていることがあります。もちろん、間違っていないかもしれませんが、私は、これらの説明が大嫌いです。何故ならば、このセリフだけだと、アドバイスしている人とアドバイスされている人との間に、理解の乖離があるからです。簡単に言うと、アドバイスになっていないのです。
青チャート3周?3回したら良いの?
完璧にする?完璧って具体的にどういう状態?完璧かどうかってどうやってわかるの?
という部分がアドバイスのセリフに欠けているのではないかと思います。
私は、教材は、使いこなすことが一番大事だと思っているのですが、使いこなすとは、どういうことか?それは、その教材に役目を全うさせることではないでしょうか?
教材によって役割は違います。教科によってもまた違うとは思いますが、数学の場合は、
1.基礎を理解し覚えるためのもの
2.解法を理解し覚えるためのもの
3.覚えたことを使いこなす練習のためのもの
の、3種類があると思います。そして、一番大事なのが、問題集それぞれの役割を理解した上でそれらをフルに使うこと。それが使いこなすということであり、問題集の役目を全うさせることになるのではないでしょうか。
フルに使うということがどういうことかは、また別のエントリーで書こうと思いますが、自分の能力が上記の1,2,3のどの段階にいるかをまずは把握し、その上で、どの種類の問題集を使ってレベルアップしていくのか、そこがとにかく一番重要だと思うのです。
なので、「青チャートが良い」だの、「フォーカスゴールドが良い」だの問題集を紹介しているような本やサイトがありますが、私からすると本質を見失っているようにしか見えません。
明日以降で、具体的に、1,2,3のそれぞれの段階での、私の個人的なお勧めの問題集を書き出してみようと思います。もちろん、具体的な勉強の進め方も含めて。