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数学って何のために勉強するの?という人を減らすためのブログです。お役に立てたならば幸いです。

模試の復習の方法

 年も開けて、今年の大学入試センター試験まであと17日となりました。私が教えている生徒は、センター試験の結果でほぼ入試の結果が決まるので、残り時間、勉強に全力をそそいで頑張って貰いたいと思っております。

 

 大学受験だけでなく高校受験、中学受験の勉強中の方々はみな、模擬試験なるものを受けていると思います。私の住んでいる地域では、某予備校の主催している元旦模試があるので、受験生の皆さんは模試の真っ最中かもしれません。今回はその模試について書きます。

 

 模試の復習をしなさいというセリフは、受験生のほとんどの人が言われた経験があると思いますが、その復習の方法を細かく指導された経験のある人は少ないのではないでしょうか?人によって言うことが違うかもしれませんが、私の考える模試の復習の方法を書いておきます。ご自身の頭でしっかり考えて、参考に出来るところは参考にして頂きたいと思います。

 

 模試の復習を考える上での最大のポイントは、どこまで復習するかということに尽きるでしょう。例えば、基礎力がゼロで小学校中学校の内容を全く理解していない人が、大学受験用の模試の復習を全部しようと思えば、当然模範解答の解説を読んでも分からないのですから、小学校の勉強からやり直すことになりますが、これは模試の復習として妥当でしょうか?こうなると模試はあまり関係ありませんね。基礎からやり直しましょうという結論になるだけです。

 

 そもそも、模試とはなんのために受けるのでしょうか?本番に近い状態(時間や周囲のプレッシャーの中)でどこまで力を出せるのかを測るものでもあるでしょう。本番に近い内容の問題を経験するためのものでもあるでしょう。それらを否定はしませんが、私の考える模試を受ける意味は、「本当に理解出来ている部分とそうでない部分とを明確にするため」だと思っています。

 

 練習問題を解いて、解ける!と思っていても、模試で解けないことがあります。その原因が、理解不足にあるのか、計算力不足にあるのか、演習量の不足にあるのかなどを追求して、復習を通して次は解けるようにすること。それが模試を受ける最大の意味ではないでしょうか?判定で一喜一憂するのは時間の無駄です(気持ちは分かりますが)。

 

 なので、復習はなんのためにするかと言うと、分からなかったことを分かるようにするため、出来なかったことを出来るようにするためです。これをせずに、ただ模試だけ受けても、出来なかったものが出来るようにはならないので、点数が上がることはありません。当たり前なんですけど、意外と多いんですよね。模試の受けっぱなし。

 

 模試に限らず、普段の勉強でも、答え合わせをこまめにせず、問題は解いたけど解きっぱなしっていう人もいます。そういう人は、間違えても間違えっぱなしなので、やはり、成績が下がることはあっても上がることは有り得ませんよね。

 

 ここまでで、模試と復習の意味はご理解頂けたと思いますが、ここで立ちはだかるのは、「時間」という壁です。出来なかったことを出来るようにするのが復習なのですが、間違った量がたくさんあると、もちろん基礎からやり直す必要のあるものもあるでしょうから、全部を出来るようになるのは無理ですよね?そこで、手をつけるべき優先順位を考えないといけません。

 

 私の考える、模試の復習優先順位1位は、「解けたと思っていたのに間違えてた」問題です。その原因が、計算ミスであれば、毎日少しずつの計算練習をすべきだし、間違って理解していたのであれば理解し直せば良いので、すぐに点が上がります。逆に、解けたと思って間違えた問題を放置してしまうと、再び間違える可能性が高いです。ですから、ここだけでも復習しておくことは、模試を受けた意味があると言えるでしょう。

 

 もしも時間がもっとあるのであれば、理解不足が明らかになった部分の解説をしっかり読み込むとか、演習不足が明らかになった問題を1問でも多く解くとかすれば良いと思います。でも、やはり優先順位1位は、出来たつもりになってた部分の復習です。

 

 いかがでしょうか?やはり時間がないからやらないのでは無く、時間がないからこそコスパの良い復習をした方が良いですね!