使える数学を目指して!

数学って何のために勉強するの?という人を減らすためのブログです。お役に立てたならば幸いです。

橋下徹氏の三角関数不要論について

 元旦に放送された、AbemaTVの橋下徹の即リプ!という番組の中で、橋下さんが、三角関数の教育が不要なのではないかという持論を述べて、ネット上で物議を醸していたようです。Twitterでも反論合戦が行われていたようですが、私は、放送から8日も過ぎた今日、近所のパスタ屋さんで白ワイン飲みながらパスタが出てくるのを待ってるときに、やっと知りました。

 

 興味のあるテーマなので、Twitter上の色んな方のご意見もたくさん拝見しましたが、賛成意見の方も結構いらっしゃる様に感じましたし、反対意見を述べてらっしゃる方も、全面的に反対!という方はごく小数で、ほとんどの方は、三角関数を不要と言い切ってしまうのは言い過ぎじゃない?位のスタンスに感じました。

 

 もちろん橋下さんも、興味のある生徒には教えて良いけど、興味のない生徒には他のことを教えるような、選択肢の広い教育が必要なんじゃないの?という意味で、仰っているようです。私は、この橋下さんの意見に全面的に賛成です。

 

 中学校までを義務教育としているわけなので、そこまでは、興味のあるなしに関わらず幅広く基礎を教えて良いと思いますが、高校での教育は、大学のように選択科目を増やして、より興味のある単位を取って学習させるというシステムにした方が良いのではないかと思っています。

 

 その分、小学校中学校の教育では、徹底して基礎を叩き込む必要があるとも思っています。現状は、小学校中学校の基礎が身についていない高校生が山ほどいます。割合や比など、生活でも使うであろうとても重要な算数の考え方を高校の勉強でようやく理解する始末です。

 

 高校での教育を、大学のように選択科目を増やしておこなうなどと言うと、授業を開講するための教員はどうするんだ?とか、言われそうですね。教員、増やしたら?って思います。消費税上げて貧困層の保育料や返還不要の奨学金などに年間1兆5千億円も使うなら、もっと意欲のある、もしくは、意欲を持たせるための費用に使って欲しいと思います。

 

 今の普通科高校は、大学受験予備校になってしまっているので、地域でトップの進学校はそのままで良いと思いますが、それ以外の普通科高校は、興味のある学問を探すための学校でも良いのでは?と思います。

 

 トップの進学校に入れる子は、興味のあるなしに関係なく勉強出来る優秀な人材なのですから、そのまま頑張って頂くとして、トップの進学校に入れなかったけどそこそこ勉強出来るって生徒は、ある程度は自分の興味のあるものしか勉強出来ないのでしょうから、興味のある分野を高校でしっかり学んでもらって、推薦で大学に行くとか、そういう柔軟な進路選択があると素敵なのになぁって思っております!