使える数学を目指して!

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二桁×二桁の暗算その2(十の位が共に1のとき)

 前回のエントリーで、二桁×二桁の暗算の方法について書きましたが、これはいくつかあるパターンの内のひとつに過ぎないということも併せて書きました。ということで、その続きです。今回は、十の位が共に1のときに使える暗算の方法です。では早速いきましょう!

 

 (問題)17×15を暗算で計算せよ。

 

 いかがでしょうか?前回のやり方と同じように、17×3×5に分解して、51×5=255とやるのも良いと思いますが、十の位が共に1の場合は、全部同じパターンで計算できるので、興味がある方は、是非覚えていただいて、積極的に使ってみてください。では、具体的な手順をご紹介します。

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十の位が共に1のときに使えるテク

 けっこう丁寧に手順を書いたので、どうやって暗算したら良いかは伝わったと思います。問題は、何故、こんな計算で暗算が出来ているのか?ですね。頭の中が何故?でいっぱいのときは、内容が頭の中に入ってきませんから、簡単に解説も書いておこうと思います。でも、良かったら先に、何故、これで計算出来ているのか考えてみてください。式の展開が分かっている人にはそんなに難しいことではないと思います。

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 いかがでしょうか?出来るだけ理解しやすい形に式変形してみました。一番下の式と、上の手順を見比べてみてください。こういうのはごちゃごちゃ解説せず、「見て!見比べて!」の方が良いかもですね。どうでしょう?少しは手順の意味がお分かりになったかと思われます。

 

 分かりやすくするために文字式を用いず、具体的な数字で手順を紹介して解説してみましたが、一の位の数を入れ替えたらもちろん他の数字でも計算できます。練習がてらもう一つくらい暗算してみましょう。少しだけややこしくしてみます。

 

 (問題2)17×19を暗算で計算せよ。

 

 最後の足し算がこの計算のメインです。260+63なので、323ですね。少し数字を大きくしたので、ちょっと暗算が苦しかったかもしれません。

 

 ここでまた些細なことですが、ちょっとしたコツを。暗算するときは、260を「にひゃくろくじゅう」と読むのではなく、ただの数字の羅列として、「にーろくぜろ」と読んだ方が頭の中に数字を残しやすいです。ということは、暗算しやすいということにも直結しますから、良かったらお試しください。

 

 2回連続で暗算を取り上げてみましたがいかがでしたか?今はスマホに電卓機能が付いているので、暗算なんかできる必要がないっていう方もいらっしゃるかもしれませんが、私は、そんなことはなく、暗算出来ることには意味があると思っています。暗算できるということは素早く考えることができる、もっと言うと、数学的に考えることに支障をきたさない、もっとくだけて言うと、数学的に考えることを面倒だと思わない!に繋がると思っています。思考することを面倒だと思わないっていうことは、自分の頭で考えるっていうことに繋がりますし、明るい未来が見えてきますね!

 

 最後まで読んで頂きありがとうございます。気に入っていただけたらフォローなどよろしくお願いします。

 

 次回は、十の位が1じゃなくても使えるテクを取り扱ってみようと思います!